教授挨拶


長崎大学大学院医歯薬学総合研究科放射線診断治療学分野
教授 東家 亮

2023年1月付けで長崎大学大学院医歯薬学総合研究科放射線診断治療学分野の教授に赴任いたしました。

長崎大学放射線医学教室は1930年に開講した伝統ある教室で、私は10代目の教授になります。

私は熊本県出身で、2003年に熊本大学を卒業しました。最初の10年間は熊本大学病院や関連病院で放射線科診療全般の研鑽を積んだあと、熊本大学で放射線治療を中心に診療・研究・教育に従事しました。その間に米国ウィスコンシン大学の Department of Human Oncology へ留学し、放射線治療について学びました。

我々の教室は画像診断、核医学、 IVR 、放射線治療の4つを担当し、各診療科と協力して幅広い疾患の診療を行っています。長崎大学病院では最先端の CT や MRI 、 PET 装置、放射線治療装置などを駆使し、高度な画像診断や低侵襲治療などの放射線診療を提供しています。また、優れた放射線科医を育成し、長崎県内を中心とした主要な医療機関に人材派遣を行うなど、地域医療にも貢献しています。

放射線科医人生を20年ほど歩んできました。絶えず続く技術革新を応用した診療や研究、そしてそれらを通じた社会貢献…。私は放射線科医という仕事に魅了され続けてきました。最近では人口知能(AI)が放射線科診療に取り入れられつつあります。これは我々の仕事に大きなパラダイムシフトが生じる瞬間です。この瞬間に立ち会うことができると思うと私の心は弾みます。仕事は人生の一部ですが、放射線医学との出会いによって私の人生は非常に刺激的で充実したものになっています。

我々の教室は各領域のスペシャリストが診療・研究・教育を担当しています。出身大学は様々で、多様な価値観を共有し、多様な働き方ができる風通しのいい教室です。

あなたの人生も刺激的で充実したものとなるように。我々と共に歩んでいきましょう。